改革 innovation 2004 2 20

 改革にも、いろいろあるでしょう。
経済改革、政治改革。
 共産主義国から資本主義国に転換する場合、
まず、経済改革を先行させて、
次に、政治改革を推進させるという考え方があるでしょう。
 今日まで、共産主義国だった国が、
明日から、資本主義国となる。
これは、政治指導者は可能でしょうが、
国民は、これでは、ついていけません。
 共産主義と資本主義では、あまりに制度が違いすぎて、
国民は、混乱します。
共産主義国から資本主義国への転換は、
時間的には、10年から20年は、かかるでしょう。
 ですから、この時間的な期間を考えれば、
経済改革を先行させて、政治改革は、次に推進させるという考え方も、
やむを得ないかもしれません。
経済改革と政治改革を、同時進行させてしまうと、混乱が広がる可能性があります。
 さて、ここで、このスタイルを、中東の国が、やったら、どうなるか。
中東の国は、それでも、困難かもしれません。
なぜならば、中東の国においては、宗教改革も必要だからです。
キリスト教国であった、ルターやカルヴァンのような宗教改革です。
 ですから、中東の国においては、必要な改革とは、
宗教改革、経済改革、政治改革の3つです。
おそらく、中国モデルを、中東の国において実施しても、
成功するとは限りません。
 中東の民主化、中東の資本主義化。
これは、言葉で言うのは簡単ですが、
道のりは、はるかに遠いと考える必要があります。
 宗教改革、経済改革、政治改革。
どれを先行させるか。
いずれにせよ、困難が待ち受けています。
 アメリカは、中東の改革を考えていたようですが、
もし、本当に改革を行いたいならば、
中東に永住する覚悟で行う必要があります。
それほどの歴史的大事業となるのです。
 誰も、歴史を学ばない。
しかし、誰も学ばなくても、歴史は繰返す。
 歴史は、長い列車なのです。
列車の通路に立ち、先頭車両を眺めれば、
揺れる先頭車両の揺れが、やがて、自分の足下にも、やってくる。
自分の足下を通過した「揺れ」は、やがて、後ろの車両に伝わっていく。
そう予想できるでしょう。
















































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